完結

紫陽花火(アジサイはなび)

恋愛

更新日:2021年11月30日

紫陽花火(アジサイはなび)

第1章

「へぇー珍しい事もあんだねぇー。カズさんはいつも波千鳥とか七宝柄なのによー。どーしちまったんだい花なんか描いてさ。」
「あー、まーな。」

⌘⌘⌘

あの女性(ひと)は、浴衣がとても似合っていた。
二人初めての花火大会で着ていたのは、朝顔の浴衣だ。ピンクの朝顔が紺色の浴衣に映えてた。
花火の音に時々肩をすぼめる仕草、二人で星を見る時とは違う瞳で花火を楽しんでいた。
白い肌に反射する花火を横目に、「結婚しよう」と言った言葉は、悲しい事にここ一番の大輪の花火に持って行かれてしまった。
貴方が花火を見て喜ぶ顔で満足した夜だった。

次の年も、またその次の年も花火大会へ行ってはタイミングを逃し、何故花火大会にこだわってい…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年11月30日

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