完結

電車と本の導く先

お仕事

更新日:2021年12月9日

電車と本の導く先

第1章

「次は青山一丁目」
電車のアナウンスの声が聞こえた時には
私の降りるべき駅が2つもすぎていることに気がついた。
「ああ、集中しすぎた」
読んでいる本を閉じた。
友人に勧められたレストランでランチをしようと思っていたのに、よりにもよって若者の駅についてしまった。
ここの駅にはテレビで見たような若者の好むレストランしかないのだろう、と私が周囲を見渡すと、私と同年代くらいの人がドアの前に立っていた。
私は自分に向いている駅まで乗っている気でいたが、その人を見てハッとした。
私に向いているとは誰が決めたのだろう。
私の年齢、性別、職業…それらから導き出される適切な場所は、私の意思ではなく誰かが勝手に決めたものである。…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2021年12月9日

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