完結

幸福な悪夢

更新日:2019年6月9日

R-15

幸福な悪夢

第1章

彼女が交通事故に遭った。
電話口でそう聞かされた僕は仕事を早退し、その足で彼女が運ばれた病院へと向かった。途中で捕まえたタクシーの中、不吉な予感が脳裏をかすめる。そんな予感を振り切るように僕は首を左右に振るもドキドキと心臓は不規則に脈を打ち、指先が冷たくなっていくのが止まらない。どうか、無事でいますように。祈るようにただ願うことしか僕にはできなかった。

目的地である秋庭病院の出入り口でタクシーは止まった。ここは二十階建ての大きな総合病院で、総合という字面通り外科、内科のほかに数多くの科が一緒に集められたこの病院はこの辺りの地域では一番大きく、病院ができてから八十年以上も経過している。その年月を感…

もくじ (1章)

修正履歴
  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年6月9日

作品情報

この夢から醒めることは永久に無い。
※※※※
最終投稿が去年の十月と知り、戦慄しています(-_-)
久々の投稿で、新作ではありませんが、私が書いた短編の中では今のところ一番好きな話です。

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