シブヤ星人来襲
第1章
シブヤ星人が渋谷に襲来した。国は都に、都は区に対応を投げたため、渋谷区は恐る恐る接触を試みた。するとシブヤ星人はこう言った。「我々と同じシブヤという地域がこの地球にあると聞いて、表敬訪問で来ました」案の定といえば案の定だった。突然の来訪が侵略目的でないことを確認し、区はシブヤ星人を歓迎した。
人は見た目や話す言葉で差別されるべきではない。シブヤ星人は薄い水色の肌と銀色の瞳、ピンクの髪色をしていたけれど、それは大きな問題ではない。宇宙人とて人である。難癖を付けてシブヤ星へ追い返すようなことはしない。それが渋谷の街だ。シブヤ星人は渋谷をたいそう気に入ってくれた。「移住したい」とも言ってくれた。喜ば…
もくじ (1章)
作品情報
作品紹介文はありません。
物語へのリアクション
お気に入り
1読書時間
1分コメント
32リアクション
51