Communication
第1章 出会い
ガードレールを避けて歩く。
いつものように。
さざ波の音が聞こえてくる。
気持ちが安らぐ。
海を見渡せる通りを歩く。
三本の足で。
前方から子供たちの声が聞こえてくる。
(もう下校の時間か)
僕はそう思い、立ち止まる。
今日は一段と暑く、立ち止まると暑さが増す。
ドンッ
僕は倒れこんだ。
走ってきた子供がぶつかったようだ。
後方で、子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。
僕は立ち上がるより先に、路面を手探りする。
すると、誰かが僕の手に触れる。
(女性かな?)
その人は僕が立ち上がるのを手伝ってくれた後、大切な物を手渡してくれた。
男性と女性が道でぶつかり、、、よくあるシチュエーションだ。普通ならば。
僕は、目が見えない。…
もくじ (8章)
作品情報
過去に別のお題にて投稿した物語です。元々、映画やドラマになれば、と言う想いで書いた作品です。今回、お題をこちらに変更して再投稿(応募)させて頂きます。元々のお題にて投稿したものは、そのままです。一番好きで大切な物語なので、読まれてない方も読んで下されば幸いです。
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