目の前に
第1章
以前、勤めていたお店での出来事。
その日はとても忙しい日で、電話もじゃんじゃん鳴るし、お客様もひっきりなしに入って来る。
私も含め、従業員はみんなピリピリしていた。
店長は、店の奥でほとんど電話対応。
もしもし!
左様でございます。
ありがとうございました。
そんな店長の声が裏では響いていた。
そんな中、来店したお客様からクレームが入り、店長と直接話がしたいとの事。
私は、電話応対で忙しい店長を呼びに行くのをためらったが、クレーム対応なら仕方なし。
店長は今行くから!と、勇ましく店内へ出てきてくれた。
クレームをおっしゃっているお客様の前に立ち、店長はこう言った。
「もしもし!」
いやいや、電話じゃないから…
もくじ (1章)
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