完結

シュレーディンガーの猫に春

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2022年1月3日

R-15

シュレーディンガーの猫に春

第1章 第一章「箱入り殺人犯」

私は、生きているけど死んでいる。
まるで『シュレーディンガーの猫』のように生死が重なり合っている。
外からは見えない箱の中では、猫は生きているかもしれないし、死んでいるかもしれないという量子力学の実験のことだ。

私には生きる理由もなければ、死ぬ理由もない。
靴は右から履くか、左から履くかくらい理由がない。
ちなみに私は、きまって同時に履く。
決して難しく考えているのではない。
箱の中の私は、さっさと死ぬ理由を見つけて、死のうと思っている。
きっと、死への好奇心があるんだと思う。
パン屋さんで硬いフランスパンをトントンしたくなる、そんな好奇心だ。

縁起でもないから口を慎めという人もいる。
でも、殺人犯に縁起なんても…

もくじ (4章)

修正履歴
  • 第1章 第一章「箱入り殺人犯」 第1章 第一章「箱入り殺人犯」

    第1章 第一章「箱入り殺人犯」

    2022年1月3日

  • 第2章 第二章「命の検知」 第2章 第二章「命の検知」

    第2章 第二章「命の検知」

    2022年1月3日

  • 第3章 第三章「死?」 第3章 第三章「死?」

    第3章 第三章「死?」

    2022年1月3日

  • 第4章 第四章「最期のパラドックス」 第4章 第四章「最期のパラドックス」

    第4章 第四章「最期のパラドックス」

    2022年1月3日

作品情報

自殺願望をもつ殺人犯の有江ユリは、死にきれないでいた。
”死にそうなヒヨコだけ”を選別するバイトを通して、人が死ぬ理由を見つけていくが―。

(全四章構成)

※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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