沈黙の掟
第1章
今でこそマフィアはギャングと同じ意味合いになったが、昔は違った。
支配者の圧政に苦しむシチリアの農民たちによって自警団が作られたのがマフィアの発祥だ。
つまり、支配者から自分自身と家族や仲間を守る力を行使する者こそがマフィアであり、その暴力に対して周囲は見て見ぬ振りをしていた。
当然裏切り者は許されない。
沈黙の掟"オルメタ"の誕生だ。
日本流にいうと、
見ざる言わざる着飾る
となる。
その日もマフィアが仕事をした。
周囲は掟である見ざる言わざる着飾るを守りオシャレをしたが、一人だけグレーのスウェット上下だったため裏切り者として殺された。
(おわり)
もくじ (1章)
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