雪だった
第1章
ぬくもりを感じられるから
…そんな理由で冬が好きだと言えた私は
布団にくるまれたままの当然を
当然のまま
纏っていたのかと
気づく
昨晩の雪が きっと残って居る
そう 雪。
だと呼べてしまう
誠実の詩に 奪われたはずの私が
何をそんなにおそれることがあるかと
そんなことさえ言い出しそうだ
はたして
違和感の正体は潔さであろうか
いいんだ、と
それでいいんだ、と
赦せるやさしさであろうか
あるいはやはり汚れであるか
汚れであろうか
得たのか 喪ったのか
それすら漠然の
そういえばあの雪だるまは
かろうじて己を保っているだろうか
また ふる きっと ふる
これも新しく知ったことだ
今日のところはかいてしまおう
一旦なくしてしまおう
だが
かいても かい…
もくじ (1章)
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