無愛想なキッチンカー
第1章
街中広場。
毎週水曜日に、キッチンカーがやってくる。
私の職場から見下ろすと、いつもちらほらとお客さんが、足を運んでいる様子が見えるのだ。
なにを売ってるのかな?
お弁当? ハンバーガー? それとも奇をてらったような、私が想像もつかないものでしょうか。
遠目からでは、その様子は見えない。
用意されたベンチに、幾人か座りながら食べている。
次の水曜日は、お弁当をやめて、下まで買いにいってみよう。
――わっ。
想像していたイメージの店員さんではないことに、驚いた。
「――っ!? いらっしゃい。 注文は?」
顔は悪くないのに、無愛想で口が悪そうで・・・・・・。
しかも、私を見た途端に驚いたように目を見開いて、視線をそらす始末。
…
もくじ (1章)
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