つまオタク
第1章
何十年経っても、僕の妻は可愛い。
左手の薬指にはめたリングを、外した事がない。
一緒に晩ご飯を作るのが幸せだ。
髪型を変えた時の、変化を嬉しそうに話す表情が愛おしい。
つい褒めすぎると、ツンとつついてくる仕草は、悶絶ものだ。
眠っているとき、たまに子猫みたいな寝言をもらすと、そっと頭を撫でたくなる。
朝、起きた。
隣に妻がいない.......。
キッチンからお味噌汁の香りがする。
エプロン姿が、年々美しくなっている。
何度も言う。
僕の妻は、世界一可愛いのだ。
もくじ (1章)
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