僕は自殺室で死にたいだけです
第1章 01 はじまり
学校が定めるテストで最下位の生徒は、自殺室で自殺をしなければならない。
そうやって競争力を高めているということは噂で入学前から知っていた。
しかし僕は最下位になることなんて無いだろうと思っていた。
神童だったから。
だが、この世には神童が山ほどいることを知った。
それに……まあそれはもういいんだ。
僕は自殺室に自ら入った。
ドアの鍵は勝手に閉まった。
さぁ、死ぬだけだ。
噂では、自殺室は部屋中が血みどろ、生臭い匂いが充満し、入ったと同時に死の臭気に当てられて死んでしまうという話だったが、それは全く違った。
部屋の床も壁も天井も平衡感覚が失われそうになるくらい真っ白で、香りは聖母の腕の中のように甘く澄んでいた。
…
もくじ (7章)
作品情報
会話劇のホラーモノです。各話1500字前後になるよう作ります。
全体的に暗い展開が続きますが、ハッピーエンドを予定しています。
1万8000字くらいを目安に完成させたいと思っています。
おおよその流れです。あくまで予定ですが、→の部分で、話が展開します。
01、02、03→04、05、06→07、08、09→10→11(12)
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