10行の懺悔
第1章
私は人を殺しました。
何人も殺してきました。
初めて殺したのは、いつまでも泣いてばかりの人でした。
周りはいつも彼女のことを嗤っていました。
次に殺した人は、隣のクラスの誰かさんに想いを寄せていました。
私のことも好きになれないのに、どうして人を愛せたのでしょう。
その次に殺したのは、漫画家になると毎日絵を描いている人でした。
現実と向き合って欲しかったのです。
だから私はもう泣きません。
誰かを好くこともなく、ただ同じ毎日を送るのです。
もくじ (1章)
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全ての人の懺悔
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