世にも雑なミステリ
第1章 謎は解けないままで
僕は由井守。
好奇心溢れる小学4年生。
僕の近所に住む、年の頃10代後半の男性がいる。
10代ということは、僕と同じように学校へ通っているのが当たり前な世の中であるが……
でも、この男性は7月初旬を過ぎようとしているのに、学校に通う様子が見当たらなかった。
夏休み?
いや、それにはまだ早い。
一般に夏休みは7月20日前後だからだ。
じゃあ、何処か具合でも悪いのか?
それも何だかおかしい。
6月初めに入院していたことはお母さんから聞いていたけど、退院したのならもうそろそろ学校に通っても良い頃合いじゃないのかなぁと、子供ながらに思うのだ。
だから、”彼は一体何者だろう?“と不思議に思い、この謎を解く為、学校帰りに毎日…
もくじ (1章)
作品情報
「宝君の話」の世界に由井守君を登場させてみました。
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