不幸だったから
第1章
私は親に虐待されて育ちました。
母親に頬を叩かれ足を蹴られ罵声を浴びせられました。
ただひたすら「ごめんなさい」と言いながら泣きました。
ある時、何もかもが嫌になって感情がなくなりました。その反応は母親の怒りを買いました。暴力が終わりません。
だからやっぱり泣いて「ごめんなさい」と言うしかありませんでした。
家族は誰も助けてくれませんでした。
ある時、ステージで泣いている私を舞台装置の上から見ている存在に気がつきました。
痩せたピエロでした。
私を見て「かーわいそー」と言ってケケケと笑います。
それから私はあまりに辛い時はそのピエロになりました。
全部ピエロになる事はなかったけど、心の何割かそのピエロになると少…
もくじ (1章)
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