俺の生き方 ここにあり
第1章
俺は慎重派だ。こんな見かけだが。
どんな見かけか?それは教えられない。
どこで誰に会うか分からないから。
仕事の依頼が来た。
割と簡単な仕事だ。だけど俺は慎重派。
あらゆる失敗の可能性を考え出し、ひとつひとつの失敗を潰していく。
そう、『石橋を叩いて渡る』派だから。
仕事には正確さと速さが求められる。
しかし、失敗したときのリカバリーに取られる時間と労力を考えると、多少は遅くても確実な仕事を選ぶ。
そう、『二兎追う者は一兎も得ず』というから。
そうやって成功を収めたところでも、俺は気を抜かない。俺の仕事が終わったとしても、俺から離れた仕事は次の誰かの手に渡っただけだから。最後の最後までは気を抜かない。
そう、『…
もくじ (1章)
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