宣告屋
第1章 1 空からの使者
ぼんやりと空を眺めていた。
昼下がりの屋上、風がいつもより冷たく感じた。
なんにもない人生、代りばえしない人生、
特に何かあったかな、、いやないな。
今もこうやってなんにもしないでいる。
俺の人生って何だったんだろう、、
小さな頃に両親が交通事故で他界した。
二つ下の妹とは別々の施設に預けられ音信不通。
もうなんのために生きているかわからない、、
もういいんじゃないかな。
ふらりと立ちあがり屋上の柵をまたぐ
今ならいける気がする。
不意に空を見上げた。
何故かはわからない、、何か嫌な感じの空気が上から
流れ込んでくるような、、
そして
遥か上空から
黒い物体がものすごい勢いで降ってきた
いや物体、、じゃない
違う…
もくじ (5章)
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