ナイショのヒミツ
第1章
私は所謂『優等生』というやつで。
成績優秀、素行優良、行事ごとには積極的に参加し、所属している弓道部では全国出場、誰がどう見ても優等生。
別に無理して優等生になっている訳ではなく、努力して結果を出すのが好きだから自然とそうなっているだけ。
だから、私の根はあんまり真面目じゃないんだ。
ごくたまーに、屋上で美術の授業をサボるくらいには、ね。
なぜか今日は2時間続けて美術という地獄みたいな時間割だから、私は2時間も屋上で過ごさなければならない。
1時間くらいなら寝てれば余裕で過ぎるんだけど、2時間となるとなぁ。
とりあえず文庫本とジュースを持って屋上へ行こう。
私が美術をサボるのはクラスでは周知の事実だから、も…
もくじ (1章)
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