PS
第1章
いつかの ふるい
舞い散る 追憶
不器用で
見ていたのは いつもステンシル越しで
素顔のまま ありのまま 知らないまま
いつも
泣かない雪ばかり降らせてきたから
ほんものみたいに ちゃんと とけてくれなくて
季節 幾つ過ぎても
足跡で
薄れていく だけど片鱗を残して
笑顔のまま 会えぬまま 消えないまま
二度と
描けない 雪はもう降ることないから
もしもの未来に ちゃんと 辿り着けなくて
期せず 迷い込んでも
いつも
泣かない雪ばかり降らせてきたから
ほんものみたいに ちゃんと とけてくれなくて
今も
泣かない雪だけが 振り向くとそこに
甘い真ん中は とっくに なくなってしまっても
季節 幾つ過ぎても
いつかの しろい
舞い散る 邂逅
もくじ (1章)
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