完結

マルス

SF・ファンタジー

更新日:2019年8月9日

マルス

第1章

明日はないと思っている。明日は来ないと思っている。
君の血が僕の腹を染めた。空は緑だった。
今日は雪。

庭の牛がわんと泣いた。可愛くなりたかったと猫にリボンを縫いつけた。足の爪を朱が滲む


1.2mmのかぎ針で、赤く縫った運命の糸。小指に巻き付け、君の残骸と結ばれる。

みどりの雲がさわさわと揺れる。段々とそれは黄色く変わる。そのうち赤になって雲は落ちた。空にヒビが入った様だ。

空に実がなった。赤い実だ。僕の頭に落ち転がったそれは、君の血と混ざって見えなくなった。

ないてほしかった。ないてほしかった。僕のために君がなけばいいのに。僕のために君が苦しめば良かったのに。





かろっという音を立てた。あまい。実を飲み込ん…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年8月9日

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