無法学校
第1章 世界一残酷な校則
「・・・なにが真の自由だよ。ただの無法学校じゃねえか」
山乃修太(やまのしゅうた)は吐き捨てるようにつぶやく。
衝撃的な入学式を終えて、呆然とした表情で修太は寮に向かって歩いている。
俺たちの学校には世界一残酷な校則があった。
~本校の生徒として認められるには、毎月の出席日数が1/2以上でなければならない。本校の生徒である限り、あらゆる行為の罪は問われない~
つまり月初めから月末までの登校日のうち半分以上の日数さえ出席していれば、どんなことをしても罰せられないというわけだ。
強い者、賢い者が法律に縛られることなく好き放題に闊歩し、弱い者や馬鹿な者は一方的に虐げられる構図も認められているということであり、…
もくじ (16章)
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