ハクジョウ
第1章
「久しぶり」
それは罪の自白に等しい
消えた時の空白をあらわにするから
だけどそれも
裁く人が居てこそのものだったのに
「またね」って
それが罪の予告だとしても
何度だって重ねればいいだけだったよ
ずっと時が
止まったままいられるはずなかったのに
でもね あなただって
さいごには おいていったじゃないか
なんて 転嫁したら
一体どんな顔をしてこちらを見るでしょうね
「 」
二度と罪を犯さずすむけど
今は声にできなくて 空を仰ぐだけ
きっと明日も
同じように逃げこんでいく 日常に
もくじ (1章)
作品情報
作品紹介文はありません。
物語へのリアクション
お気に入り
0読書時間
1分コメント
2リアクション
9