完結

「魔王! 投降してくれ!」

更新日:2018年8月3日

「魔王! 投降してくれ!」

第1章

「そのような戯言が通用すると思うてか」

 魔王は呆れた顔で、勇者に言った。魔王は骸骨をあしらった豪奢な玉座に腰かけ、脚を組み、ため息をつく。そして挑発するような、酷薄な笑みを見せる。

「そも、限界まで鍛えた貴様の剣をもってすれば、この魔王城など容易く破壊できるであろう?」

「だからだよ……」

 勇者は鞘から剣をすらりと抜いた。神々しい輝きを放つ両刃の剣が露わになる。

「確かに僕の力でこの剣を振るえば、今のお前だって敵じゃない」

「言いよるわ。では、何故それが行えない?」

 勇者は半歩引いて、剣を構えてみせる。

「限界まで鍛えたこの聖剣の力は、最大出力で半径15kmを破壊する」

「ふむ」

「僕の故郷……お前が姫…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年8月3日

作品情報

勇者はあんまり戦いたくないが、姫のことは好きである。

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