私立ピラミッド学園
第1章 その1
7月の陽気が射し込む窓際の席。
まだ眠気の残る瞼を開き、机の上に置いた携帯の画面を指で触れた。
『私立ピラミッド学園公式アプリ』
タイトル画面が表示され、もう1度タップする。
『あなた(高等部1年)は現在、全200人中63位です』
……ふー、今日もギリギリセーフ。
僕にとってのデッドラインは70。
これを下回ると、冷房の効いた快適なこの教室から追い出されてしまうのだ。
僕は自分に対する戒めの意味も込めて、メニュー一覧から『ピラミッド学園のシステムについて』をタップした。
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当学園の生徒は、【…
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