完結

彼の右側

第1章

駅からバスで15分。先に降りる彼の家までの時間。
その15分だけ、彼の右側借ります。
そう思っていた。

最初から気づいてた。
彼の隣には、誰かいるって。
気づいた時には、もう好きになっていた。

電光掲示板に、彼の最寄りのバス停が表示される。もう少しだけ、彼の右側にいたい。

彼の右の横顔。
笑う時だけ出来るえくぼ。私の好きな顔。
誰かに見せるその横顔が、私のものだったらいいのに。

想いは、ブレーキが壊れたように止まることを知らずにいた。

 いつも座る二人がけの席。
 バスが揺れてぶつかる肩。
 大袈裟に寄りかかって、肩にもたれたい。
 そんな事を考えて、でも実行出来なかった。

二人の間に透明な壁、あることわかってる。
近いけど遠い…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2022年4月22日

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