完結

冥の楽園

ホラー・サスペンス

更新日:2019年8月21日

冥の楽園

第1章

「はぁ~あっつい……」
 公園の木陰のベンチに腰掛けた男性が、空を見上げて呟く。
 チノパンにポロシャツ、如何にも休日のお父さんという姿だ。
「夕方まで帰ってくるなと言われてもなぁ……」
 もう一度呟いて溜息をつく。
 男性は好んでこの場所に来たのでは無かった。
 休日の今日は一日中、冷房の効いた部屋でゴロゴロしているつもりだったのだが、女性陣に追い出されてしまった。

『お父さん、邪魔』
『ゴロゴロしてるだけなら邪魔だから出てくれない?そうね夕方まで外で時間潰してきて頂戴。それとも、掃除手伝ってくれる?』

 淡々と告げられた言葉を思い出して、特大の溜息をつく。
(まぁ、掃除の手伝いを免れただけマシなんだろうな)
 慣れない…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年8月21日

作品情報

その喫茶店は路地の奥にあった。
『ひとときの楽園を貴方に』そう書かれた看板に導かれて、今日もまた一人。

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18分

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