三十路だって、大人げない
第1章
「ワタクシは、三十路前の味噌汁審査に来ました。」
そう、意味不明なカブトムシくらいの大きさの蜘蛛は、語りだした。
☆
数日前
「今度、ショウキとアタカフェいってくるんだ。で、彼が行きたい映画も観て来て、彼カッコいいの、私が、春は、嫌いって言ったら、彼なんて言ったと思う?」
ミカは、ユウコが彼氏の事ばかりなことに苛ついていた。
「ユウコ、彼氏の話しばっか。もう、鬱陶しくてたまんない。」
三十路前だと言うことは、分かっている、お互い、これから結婚が待っているのかもしれない。だからこそ、ミカは、ユウコに自分との友情も大切にして欲しかった。
☆
ユウコは、毎日、ショウキのために味噌汁を作っていた。
「俺、ユウコと別…
もくじ (1章)
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