完結

からて

エッセイ・ノンフィクション

更新日:2022年4月30日

からて

第1章

 
 僕は小学3年生のころ、空手をはじめた。

 車で10分くらいのところに道場があって、そこに通っていた。

 なんで始めたのかというと、つまるところ、クラスの苦手な奴に

「一泡吹かせてやりたい」

 これだった。


 父に、空手の教室に通いたいと告げたときに「なんで?」と聞かれたので、そう答えた。

 小柄な僕が、あいつに刃向かうには力がいると思ったのだ。

 空手を習えば、なにか凄いパンチを覚えたりして、あの小憎たらしい

「いみわかんね~し~」

 と、ことあるごとに唇を尖らせるあいつの顔面にスーパーパンチをお見舞いしてやれる。

 そう考えた。

 だけど、父は

「暴力はだめだ。 だけど、それはきっと空手の先生がもっと教えてくれる。 いっていいぞ」…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2022年4月30日

作品情報

作品紹介文はありません。

物語へのリアクション

お気に入り

1

読書時間

4分

コメント

3

リアクション

7

関連作品

このページの内容について報告する