完結

ドライであること

第1章

「すみません」
 俯きがちの女性が私の花屋へやって来た。
 この場合は大体そうだ。
「能力を下さい」
 ”合言葉”を言われた私は静かに店の奥へ誘導した。
 そこで私は彼女の話を聞くことにした。
「彼氏に浮気をされてしまって、結婚も誓い合った仲だったんですけどね……」
 この仕事をしているとありがちな話だが、この話を私はありがちのまま終える気はさらさら無い。
 私は落ち着いた声でこう言う。
「それでは詳しく聞かせて下さい」
「はい……」
 悲壮感に溢れた彼女は淡々と喋り出した。
 聞いた話を私は脳内で要約する。
 仕事から帰って来たと言う彼氏の服から藤の花びらが落ちた。
 問いただすと、浮気相手と藤の花公園でデートをしていた、と。
 そのま…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2022年4月30日

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