つぼみ
第1章
あなたといられないのなら
私は、
暗い夜空の小さい星でいい
でも、あなたが見上げたとき
一番最初に見つけてくれる星がいい
触れることができないのなら
私は風になりたい
肩にとまり、頬にふれて
あなたを 包んで生きていきたい
話す事もできないのなら
道端の花でいい
あなたが悲しみに俯くとき
精一杯、見上げて
じっと咲いている花になる
けれど、
あなたのその澄んだ心の隅に居られるなら
開かない蕾のままでいい
そっと居られるのなら、
私は咲けない花でいい
そして…
あなたがあなたでいられるのなら
そんな蕾を 知らなくてもいい
あなたの願いが叶うなら
ずっと 私を知らなくていい
もくじ (1章)
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