完結

移りにけり

歴史

更新日:2022年5月4日

移りにけり

第1章

 如月の梅香る頃、紅琴女御(べにことのにょうご)は、今朝もおひとりで寝所からお出になり、浮かない顔をなさりながら、庭の花手水にお手を伸ばしておりました。

 私は紅琴様が稚児の頃からお側に控えている、いわゆる紅琴様の乳母である、菫と申す者にございます。
 最近の紅琴女御のご様子は、見るに耐えないものがあるのです。彼女は今のようにおひとりで、ぼんやりと時をお過ごしになることが、大幅に増えました。

 それもその筈、近頃、隣町では有名な、知らぬ人はいない美女とまで噂される、白桃更衣(しらもものこうい)を、紅琴女御の夫である帝が娶ったからなのです。

 子宝に恵まれない紅琴様にとって、帝のこの決断は大きなプレッシャーとな…

もくじ (8章)

修正履歴
  • 第1章 第1章

    第1章

    2022年5月3日

  • 第2章 第2章

    第2章

    2022年5月3日

  • 第3章 第3章

    第3章

    2022年5月3日

  • 第4章 第4章

    第4章

    2022年5月3日

  • 第5章 第5章

    第5章

    2022年5月3日

  • 第6章 第6章

    第6章

    2022年5月4日

  • 第7章 第7章

    第7章

    2022年5月4日

  • 第8章 第8章

    第8章

    2022年5月4日

作品情報

弘徽殿女御(源氏物語)の立ち位置って、辛いと思うのです…なお話です

想像よりも長い話になりました。お付き合いくださった方々、この場を借りて心より感謝申し上げます

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