転校初日に、学園一の双子にコクられた。
第1章 ♯1
「この状況で私にそんな事言うなんて…面白いじゃない、気に入っちゃった」
学園一の美少女を押し倒した体勢で、俺の真下にいる人物がたたえる小悪魔のような笑顔とその艶っぽい眼差しで見上げられて思考が停止しそうだーーー…。
遡ること数時間前ーーーーー
「凪斗(ないと)、準備出来たか?」
ピシッとスーツを着て髪型を鏡で確認している兄、祥吾(しょうご)が声をかけてくる。
「うん、大丈夫。そろそろ行こっか。」
二人並んで家を出る。
行き先は私立東雲学園高等学校。
都内でも有数の名門校で有名人など多数輩出している有名校だ。
俺は高校2年生になったこの春からその東雲学園に転入することになった。
幼稚園の頃、両親が事故で他界し…
もくじ (8章)
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