完結

ほんとのきもち

更新日:2018年8月9日

ほんとのきもち

第1章

父が亡くなった。
末期のガンで、発見した時には手遅れだった。
父は寡黙な人で、弱音も一切吐かなかった。
母は自分の身だしなみもおろそかに、ずっと父につきっきりだった。
白髪だらけでくたびれた母に、寡黙な父は礼の一つも言わなかった。
「父さん、母さんにありがとうくらい言えばいいのに」
父の生前、見舞いに行った時、軽口でささやかな不満を父に漏らしたが「・・・」と黙ったまま病室の窓の景色を眺めていた。
そしてとうとう何も言わずに天国に行ってしまったのだ。
葬儀が終わり、私と母は手分けして父の遺品整理をしていた。
その中に父の手帳を見つけた。
確認すると、あるSNSのアカウント名がメモしてあった。
父さん、SNSなんてし…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年8月9日

作品情報

亡くなった父は寡黙で饒舌でした・・・

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