完結

猫と拳銃

詩・俳句・短歌など

更新日:2019年8月30日

猫と拳銃

第1章

 バイクで急いでいると
 急に車の流れが遅くなった

 道路の歩道寄りのところに
 激しく何かが動いているのが見えた

 車に轢かれた 小さな猫だった

 上半身が血まみれだったが
 下半身は無傷で のたうちまわっていた
 上半身はぐちゃぐちゃなのに
 下半身は勢いよく もんどりうっていた

 僕はそれを横目で見ながら

 ああ、なるほど

 と納得して そのまま走り去ろうとした

 自転車に乗ったおっさんが
 自転車から降りて

 ばったんばったん

 下半身だけで跳ね回っている子猫を見ていた

 走り去りながら どうして僕は
 平気なんだろう と思った

 昔の僕なら どう思ったのだろうか と考えた

 しばらくして また思った
 あの子猫は そろそろ楽になっただろうか
 もう あらかた血も流し…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年8月30日

作品情報

作品紹介文はありません。

物語へのリアクション

お気に入り

2

読書時間

2分

コメント

2

リアクション

6

関連作品

このページの内容について報告する