嘘つき ヒーロー インタビュー
第1章
最初の3,4回は私と同じ、高校生だと思っていた。
でもあんまり見たことの無いジャージで、調べてみると中学生ということが分かった。
苗字は林原、ジャージの胸に刺繍されているので多分間違いないだろう。
そんな彼のことが気になって、もう2ヶ月くらい経っている。
私がバイトしているバッティングセンターへ毎週月金土日に来る。
挨拶くらいしようと「こんにちは」と言っても、俯きがちに「ウス」としか言わない無口な子。
そんな彼の快音に、胸の高鳴りが止まらない。
汗はかいているのに涼しい顔で、バットを振り続ける彼のことが私は好きだ。
彼は練習を終えると、必ず自販機の前で立ち止まる。
缶ジュースのほうじゃなくて、紙パックの安いほ…
もくじ (1章)
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