死にたい気持ちを吐き出せよ
第1章 死にたい気持ちは丸めてポイッ。
なんとなく、なんとなーく気分が落ち込む夜がある。
あの発言はだれかを傷つけただろうか。
あの話は引かれたんじゃなかろうか。
あの人に嫌われてるんじゃなかろうか。
とか。
そんなものは取り越し苦労で、だいたい夜のせいだし、ホルモンバランスのせいだし、ビールは美味しい。
あの人からLINEの返信が来ない時間を深読みしたり、本当は明日のご飯行きたくないんじゃないかとか、今日私の息が臭かったんじゃないかとか。
とりとめもない、本当にとりとめもない不安や心配を、ひいてはまだ起こってもいない未来を憂いて泣きそうになる胸の曇りを
冷静に冷静に自分の脳が作り出したものとして、
頭の中で泥団子みたいに無理やり固めて、
カッチカ…
もくじ (1章)
作品情報
なんとなく落ち込んだ気持ちをだれかとなんとなく共感したい夜もあるけど、弱さを見せる強さがないから顔が見えない誰かがどこかでなんとなく共感してくれてたらなんか嬉しいそんな夜。
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