完結

一番の価値は

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2019年9月7日

一番の価値は

第1章

 俺の名は夜藩一番(よはん ふぁーすと)。聖ウェルテル大学の三年生で、れっきとした日本人。
 『一番』と書いて『ふぁーすと』と読ませる……俗に言うキラキラネームだ。笑いたい奴は笑えばいい。

 実際、俺は名前負けはしていない。大学では一番……首席に選ばれている。あらゆる学問を納めた秀才……みんなが俺をそう呼ぶ。だがそれは、俺にとって何の価値もない評価だ。

 俺には友達がいない。恋人がいない。作り方さえ知らない。
 皆が俺を祝福し、称賛する。一方で、心の弱さを吐露したり、寄り添ったりする相手は誰も居ない。中身が空っぽでやかましい、有象無象には友達とか恋人がいるのに、俺にはいない。俺に集まってくる賛辞など、空虚なもの…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年9月7日

作品情報

自殺志願の大学生・夜藩一番。『契約』を求める悪魔が突如、彼のもとに現れて…。

物語へのリアクション

お気に入り

2

読書時間

12分

コメント

2

リアクション

6

関連作品

このページの内容について報告する