さよならもいえない
第1章
ここはどこだろう
身体中が痛い
息をするのも苦しい
おれは
どうしてこんなことに
なってしまったんだろう
頭がガンガンしてなにも思い出せない
おれはいったい何者なんだ
「気がつかれましたか」
「ここは…」
「病院ですよ。もう大丈夫ですよ
今先生をお呼びしますからね」
病院。ここが…
ホテルのような部屋だ
年老いた先生らしき人が
部屋に入ってきた
「もう大丈夫ですよ。奥さまももう少ししたらお見えになります」
「あの…なにも思い出さないのですが
ぼくはいったい誰でどうなったのですか⁇」
(痛い 体を動かすことも辛い)
「えっ!覚えていないのですか」
その老人は驚いておれになにも言わず部屋を出て行ってしまった
(どうなってるんだ)
その時…
もくじ (1章)
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こんな悲しい物語があるのでしょうか
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