めばえ
第1章
昔、『プログラマーズ・ポケット』という、きわめて個性的なパソコン雑誌があった。
隔月刊のマニア向けの雑誌だったのだが、その中に「一行プログラムのコナー」というのがあった。一行二五六文字という限られた文字数で、どれだけのプログラムが組めるかを競い合うという、毎回2ページのコーナーだった。(未だに謎なのだが、なぜか、コーナーがコナーと表記されていた)。
僕は中学3年の時、一度だけ、このコーナーにプログラムを採用されたことがある。1987年8月号に掲載。機種は超マイナーなLC‐Neo。言語はBASICで書かれた、たわいもないプログラムだ。
文字を入力すると、画面上にいろんな大きさのいくつもの円が描かれ、…
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