イロトリドリ・ラッパーズ
第1章 序章
音楽の本質はそこまで変わらないが、ステージ上は確かに華やかになった。
アイドル・グループ『イロトリドリ・ラッパーズ』のステージは、特に華々しいことで有名で、このイロトリドリ・ラッパーズのリーダーを担当している僕、赤眼(あかめ)にとって、そう周りから言われることは本当に有り難いことだ。
その華々しいステージの一番の要因、それは”喋った言葉が幻となり出現するマイク”の存在だと思う。
紡いだ言葉がその場に幻として出現し、ステージ上を盛り上げる。
たとえば『暗い闇を照らす流星 それは気高く何も染められていない中性』と韻を踏むと、ラップしている人間の頭上が少し暗くなり、そこに流星が流れる、といった感じだ。
リ…
もくじ (23章)
作品情報
アイドル・グループ『イロトリドリ・ラッパーズ』のステージは、
喋った言葉が幻となり出現するマイクのおかげで、
ステージ上で華やかな演出が出せる。
ラップと、華やかな幻がメインの小説です。
基本的に、目次には、曲名が書かれていますので、
気になったタイトルがあれば、読んで頂けると、幸いです。
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