完結

夕陽に恋した

更新日:2018年8月29日

夕陽に恋した

第1章

すごく綺麗な人でした。

髪が長くて、ひとつも枝毛がなくて。
肌は陶器みたいに真っ白で光っていて。

細かいことが得意な彼女の爪はいつも整えられていて、きっちりとはみ出すことなく透明なマニキュアが塗られていました。

「人間冷凍庫って言われてるの。」

彼女は時おり、ぴたりと僕の頬にその手をあててそういいました。
夏なのにひんやりしていて、お化け屋敷のこんにゃくを当てられたかのような冷たさでした。

その人は、頻繁に僕に触れてきました。
手や頬や額や。
僕の胸はその度に跳ね上がっていたのだけれど、彼女は僕のことを単に友達だと思っていました。

「お母さんが言ってたの。友達は男の子の方がいいって。女の子同士よりも男の子と女の…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年8月29日

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僕が世界で一番好きだった女の子を紹介します。

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