完結

水蛭子

ホラー・サスペンス

更新日:2019年12月17日

水蛭子

第1章

「母の腹から這い出でた時、私が一番初めに聞いたのは海の音でした。」

「波の中を揺蕩い、流離って、それはまるで揺り篭の中で夢をみているようでした。」

「私は沈みゆく最中に、その底を見たのです。」

「底は深く、冷たく、何よりも、とてもとても静かでした。」

「その時に私は思い出したのです。母の腹の中にいた頃のことを。」

「母は腑の内にいる私を慈しみ、そして…」

「ねぇ、もういいでしょ…!?あんた何なのよ!気持ち悪い、気持ち悪い!!」

「あなたは私のことを覚えていますか?」

「うるさい、うるさい、早くここから出せ!」

「私は覚えています。忘れることなど出来ません。」

「出せ、出せっ!出してよっ…!」

「勘違いしないで…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2019年12月17日

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息抜きの落書きです。

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