完結

たぶん

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2020年2月5日

たぶん

第1章

 騒がしい物音で、目が覚めた。
 
 親にも鍵を渡していない一人暮らしの部屋に、いともたやすく入ってこられるのは、ついこの間まで同居人だった人間だけだ。

「そう言えば合い鍵はあいつが持ったままだったっけ」なんてことに今更ながらに気付いた。

 突然あいつが出て行ってからこの数週間、いないという事実を受け止めるので精一杯で、あいつが何を残して、何を持って行ったかなんてことまで気が回らなかった。

久しぶり。お帰り。お早う。

 どの言葉を向けるべきか分からず、すっかり意識は覚醒したのにいまだ目を閉じたまま、動けずにいた。
目を閉じて、何て言おうか考えていたのに、いつの間にか耳に意識が集中した。

 今、聞こえているのは、た…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年2月5日

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