完結

言葉は消える。音は響く。

詩・俳句・短歌など

更新日:2020年2月16日

言葉は消える。音は響く。

第1章

右から無音が聞こえるようになったら、左側からはなにも聞こえなくなった。
それなのに響いている。
時計の針の音と、
わざとそれと合わないように叫ぶわたしの音。

魂を抜かれているテレビ。
床に積み上げられた教科書。
エアコンは二十六度。

みんな寝たふりをはじめたから、
話し相手は拾った消しゴムだけ。

床に一本フォークが座っている。
わたしの横で座っている。

姉妹みたいだね。
話なんてしないけれど。
わたしと同じくらい冷たい君と、
目を合わせて見たくなってしまったから、

今日はわたしの負け。

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年2月16日

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