完結

その他

更新日:2020年2月17日

第1章

きみの歪んだ唇のすき間から生まれた謎めいた音。
あのこが小さな四角い箱の中でつくったよくわからないカタチたちの列。
私の心に流れる目には見えない不思議な色。
抱きしめることができないそれは世界を巻き込みながら呼吸を続け、吐き出されたものは大きな雲になった。
午後四時、雲は突然全てを知ってしまったこどものように感情と涙を流しはじめた。
ふと周りを見ると、ベンチに座っていたおにいさんもしば犬を連れたおんなのこも、バスを待っていたおばあさんも、みんないなくなってしまっていて。
かわりに、傘の群れが顔のない人間たちを引きずりながら通り過ぎていった。
その様子をながめている間に感情は劇薬、涙は灰になって、傘を持たな…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年2月17日

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