この異世界には女子高生しか存在しない!
第1章 第1話 とんでもないスピードで
「くそっ、急がねえと!」
必死の形相で全力疾走をしながら雅之は学校に向かっている。今日は本当に遅刻をするわけにはいかない。昨日クラスで話し合って、今日遅刻した人間が一週間1人で教室掃除をするというルールを決めてしまったからだ。普段遅刻をしない雅之は、面白がってその掃除のルールに賛成した。しかし、その油断が招いたのか、遅刻ギリギリの時間に全力疾走で学校に向かうことになってしまっている。
「ああ、もう! なんでこんな日に限って!」
遅刻ギリギリの時間帯だからか、他に制服を着ている学生はほとんどいない。おじいさん、おばあさんたちがのんびりと散歩している中を、雅之だけが全力疾走をして汗だくになっていた。
…
もくじ (4章)
作品情報
ごく平凡な高校生のマサユキが連れてこられたのは、
男という存在がいなくなった、女子高生しかいない特殊な世界だった。
この異世界を救う勇者として連れてこられたマサユキと仲間たちの異世界ファンタジー。
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