永遠の花になりたいかい?
第1章
「くしゅんっ!」
鼻がむずがゆくなってくしゃみをした。口を覆っていた両手を離すと、見慣れない藍色の花びらが数枚、書きかけの報告書の上に落ちた。執務机の上に花瓶は置いていないし、この執務室にも花はいけていないから、きっと庭で休憩したときに付いたものがいま落ちたのだろうと思った。
「っくしゅん!」
だがその推測は間違いであると、見事に証明された。花びらは、私の口内から舞い降りた。
私はこの国のナイト、名はラピスラズリ。先の隣国との戦いで名誉の負傷を負った。第1部隊隊長として最前線で交戦していたところに、敵国の魔女から謎の攻撃を受けた。一瞬の攻撃に痛みはなく、傷も残らなかった。受けたことすら忘れていた。だ…
もくじ (1章)
修正履歴作品情報
呪いにより体から花びらが舞うようになってしまった主人公。頼みの綱の友人魔法使いに相談するが、果たして無事に呪いは解けるのか、呪いの正体とはいったい・・・。ほろ苦オトナ向けファンタジー
**作者めも**
お読みくださりありがとうございます!
もしラピス君と同じ状況になったら、皆さんならどうしますか?
よかったらコメント欄で遊んでみてくださいね〜(*’ω’*)ノ
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