完結

紫煙燻るトワイライト

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2020年4月25日

紫煙燻るトワイライト

第1章

月はもう見えない。暗さと静寂があたりを包んだ。

やっとの思いで着いたここで一人腰を下ろしていた。手すりに背中を預けていたがその金属がひどく冷たかった。

無性に口寂しさを感じた。
胸ポケットから、箱を取り出そうとして空を切った。

そういえば、丁度たばこを落としていたんだ。
仕方なく行き場を失った右手を下した。



初めは人を救いたかった。

だが、救えない人が多かった。

いつしか、救うことよりも敵を多く倒すことに全てをかけていた。
それならば、人を救うことを考えなくていいと。

・・・そんなことはなかった。
救えなかった人のことでいつも頭がいっぱいだった。
自分は救えなかった報いを受けたかった。
この時をずっとずっと待ってい…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年4月25日

作品情報

体は煙。居場所のない根無し草。
救えなかった○○○○の話

物語へのリアクション

お気に入り

0

読書時間

4分

コメント

0

リアクション

2

関連作品

このページの内容について報告する