完結

今日はダメ

更新日:2018年10月6日

今日はダメ

第1章

戦(いくさ)の始まりは時を選ばないが、仲秋のころであれば、両者とも戦いやすかろう。

清四郎と善九郎は歳の離れた兄弟であった。

ともに六十を越えていた。

真夏の戦いでは、体力が続かない。

互いに最善の状態での真剣勝負を望んでいた。

戦(いくさ)がこの時期であったことに、感謝せねばなるまい。

清四郎は言う。
「六十になろうと七十になろうと、お前はかわいい弟だ。だが、戦いとなれば、手加減をするわけにはいかない!」

善九郎は答えて言う。
「歳月というものは怖いものです。わたしがまだ幼いころ、あれほど強かった兄も、今はもう……」

「何だと!」と清四郎。

「今日で、はっきりさせましょう!」と善九郎。




人は上下をつけた…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年10月6日

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