完結

とある食人鬼の懺悔

更新日:2018年10月19日

とある食人鬼の懺悔

第1章

満月が穏やかに笑っている。木の枝に止まったカラスは俺が通りかかると声をあげて飛び立った。俺が傍に近付いただけで、山に住んでいる生き物はみんな逃げてしまう。仕方がないとはいえ、少し寂しい。
俺は目的地に到着し、墓の前に摘んできた白い花を添えた。生前、あの子が好きで、よく花瓶に生けていた。花の名前はあの子に何度か聞いたのだけれど、忘れてしまった。

また、来るよ。

そう心の中で告げて歩き出す。ボロ小屋へ戻ってくると、見知らぬ男女がいた。

「やぁ、きみたちは村の連中に雇われた退治屋か?」

俺が問いかければ、男は小さく悲鳴を上げ、女の後ろに隠れた。女は警戒したように懐の日本刀に右手を添えた。
おや、と思う。この俺…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2018年10月19日

作品情報

聞いてください、この愚かな男の話を。

※※※※

ほんのり和ホラー風味。二日で書いたので、色々雑な気がしないでもない。

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